ドリフェス!と私

武道館を終えて

 

これは私とドリフェス!の物語です。他の誰も介入する事が出来ない二人だけの物語と、その先にある新しい未来へ行くための遺書です。不快だと感じた時にはその場で読むのをやめてください。

 

 

 

武道館、最高を超えてた。サイコー超えてる!って口にするのはとても簡単で、その実サイコーを超えるという事自体はとても難しいというこの矛盾を全部その鋭い槍で貫いての圧勝、勝ちです。

 

今回武道館という場所で実際にドリフェス!になった身としてやっぱり「違うな」と思ったこの正体がなんなのか分からずに迷っていたけど、ここに来てようやく答えが見つかりました。

 

3次元だからだ。

 

ドリフェス!は2次元+3次元=5次元という本当に特殊なコンテンツで、だから3次元であろうがDDはDDだしKFはKFだというのは分かっていて、それでも尚3次元だから“違う”

 

私は3次元の方にさしたる興味がなく「元々俳優が好きな人と、2次元と3次元の両立を受け入れられる人だけが楽しめるコンテンツでしょ、ふ~~ん」って横目に見ていました。よそはよそ、ウチはウチ。他の人が楽しんでいることに横槍を入れるつもりはないけど、だからといって一緒に楽しめるわけではないからリアルイベントには行かない。でも2次元のアプリにはたくさんお金を注ぎ込む。

そうして3次元に興味を持たず顔と名前が一致しない状態で、「現場に行った事はないけれど、偶然その日程で東京にいるしチケットも取れたからじゃあ行っちゃおうか!」って思ったファスライが私の一番最初の現場でした。

正直に言います、圧倒されました。限られた設備と時間の中で考え込まれたパフォーマンス、完璧ではないけど完成されていて本当に楽しかった。最初は他の用事のついでだったけど、ライブに行って良かったと思いました、ちなみにこれは余談ですが同時期にガチャ実装されていたニューセイリングは爆死しました。

それから3次元の活動を追いかける事はないものの、2次元と3次元両方のTwitterアカウントを見るようになったり、それぞれのお仕事の事を気にするようになりました。3次元の7人も、2次元の7人も全員好き。

その前提条件の上でそれでも尚、武道館は違った。あれは私にとって3次元の7人を終わらせる場で、3次元の7人とお別れする場で、3次元の7人にありがとうを言う場所だった。

 

これはいつでもそうなので、完全に性格の問題ですが、「キャストとキャラクターを同一視することが出来ない」ので、私の大好きな風間圭吾くんは戸谷公人くんではなくて唯一無二のナチュラルプリンス風間圭吾くんだし、戸谷公人くんは風間圭吾くんと声帯を同じくする全くの別人です。

好きな3次元のアイドルに対しても、「舞台の上で輝くアイドルとしての○○くんと、プライベートでの○○くんは別人」だと思っているので、多分この考えはこの辺りからくるものです。

 

7人ではなくて14人、大好きな14人だけどすべて等しく同じだけ大好きなわけでもなく、2次元への大好きが100だとすると3次元への大好きは20くらいです。そこに差があったからアプリだけが先にサービス終了してしまうのが苦しくて憎かった。

なんで3次元には武道館という晴れの舞台が用意されているのに、なんで2次元はその武道館の日まで続く事すら許されないんだ。終わるなら一緒に終わってほしい、武道館なんていらない、なくなってしまえばいいと呪いのような言葉を吐き出し続けるのを友人に背中を撫でながら聞いてもらった事もありました。

今でも死ぬなら一緒に死んでほしいと思っているし、これで2019年アニサマにDreaDreamが出演決定!!とか言われたら絶対に暴れ狂う自信あるのでやめてほしいなと思っています。

 

私が好きになったのは2次元の7人で、3次元とは好きの感情が圧倒的に違って、そうしてそんな「武道館なんてなくなってしまえばいいという呪い」と「武道館というファンとして誇らしい場所でパフォーマンスをする7人が見れるという期待」とか、清濁全部煮詰めた沢山の感情を内にしまったまま当日を迎えました。

 

前日物販で12時には並び始めて7時間半待たされた挙句の完売祭りは頭が痛いのでもう考えたくありません。20日、本当にもう記憶がなくて、ただただ始まってから終わるまでひたすらに泣いていた事しか覚えていません。あとマグエモはなんですがアレ、エモエモのエモで自我が死ぬ音がしたなんであのスーツ姿であんなえっちに気が狂うマグエモがあと5万回見たい5秒で円盤を作ってくれ早く今すぐマグエモを見ないと死ぬ

20日の舞台が終わって尚武道館当日だという実感が沸かないまま帰路につき、死ぬほど気持ち悪い内容の手紙をしたためて翌朝風間圭吾くんのプレゼントボックスの中に入れたのは覚えていますが、手紙の内容には覚えがないので本当に気が狂っていたんだと思います。

21日、それはもう泣いて泣いて、明日からはこのドリフェス!のない世界に放り出されるんだそれならいっそ今ここで死にたいなんでこんな素晴らしいパフォーマンスが出来る7人がここで活動に一区切りをつけないといけないんだ絶対におかしいもう見れないなんて嫌だ絶対に嫌だ、と公演中に泣きながら呻いた記憶があります。最後のMCまではずっとそんな気持ちのまま見ていました。

 

これは3/5以降ずっと感じていた事なんですが、石原さん・溝口さん・富田さん・株元さん・戸谷さんの5人はドリフェス!が終わる事を諦めてしまっていて「武道館で終わるから、その姿を見に来てください。武道館で集大成として最高のパフォーマンスを見せます!」というような雰囲気のコメントを公表している中で、太田さんと正木さんの二人だけが「武道館よりも先の未来」を見据えてくれているような気がしました。皆さんそれぞれ名残惜しかったり続けたいと思ってくれていたりしたのかもしれませんが、私の感じた事が私のすべてなので、この部分だけは誰が何を言おうと揺らぐものではありません。

MCの時の記憶がほぼないんですが、21日には全員が「ドリフェス!は10/21で一旦歩みを止める」という前提の元で話をしていたように思います。いや実際に活動休止するので前提もへったくれもないんですが、それでも本当に心の底から望んでいた「具体的な日程や予定を伴った未来の話」はありませんでした。

 

心のどこかで10/21のMCの最後に重大発表があります!といって活動休止を覆してくれると思っていました。心のどこかで10/21のMCの最後に重大発表があります!といってアプリの復活の話が出ると思っていました。心のどこかで10/21のMCの最後に重大発表があります!といってアニメ三期か劇場版のおしらせがあると思っていました。心のどこかで10/21のMCの最後に重大発表があります!といって2ndツアーの発表があると思っていました。心のどこかで10/21のMCの最後に重大発表があります!といってKUROFUNEの初めてのゲストなしの単独ワンマンの発表があると思っていました。

ありませんでした。

 

都合の良い未来は訪れませんでした。苦しくて悲しくて泣きながら友人に声をかけてもらいながら何とか帰路について、自宅に帰ってから夢みたいなふわふわした気持ちのまま、また泣きました。

この頃が本当に一番記憶がないんですが、一日中泣いているか寝ているかのどちらかで、会社でも泣いて慰めてもらったような気がします。人生の指針を見失ったみたいにどうしていいのか分からなくて、どうやって生きていけばいいのか分からなくて、自分が何をしたいのかも分からなくて、ただ苦しいと呻きながら泣くことしか出来なかった。

 

10/23が一番精神的にやばくて、もう死んだ方がいいと本気で考えていたような気がします。どうやったって人が一人死ねば誰かしらに迷惑はかかるから方法はともかく、とりあえず遺書を用意しないといけないなと思って、生活を共にしている動物の世話を誰がするんだと考え始めた辺りで我に返りました。他人の命を預かっている身で途中で投げだすわけにはいかない、今はただそれだけの理由で生きています。

 

3日が経ち、7日が経ち、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。どうすることも出来ない苦しみは今でも私と一緒にありますが、それよりも大きい感情があります。私がエールを絶やしてしまったら、圭吾くんが私を見つけられなくなってしまう。私がエールを絶やしたら戻ってきた圭吾くんの場所は誰が作るんだ。私がエールを絶やしたら、圭吾くんはプリンスでいられなくなってしまうんじゃないか。

私が今ここでエールを絶やしたら、私が3年間奪い続けてきた圭吾くんの人生で一番キラキラしていて取り返しのつかない本来そこにあるべきはずだった輝かしい人生をただ奪っただけで終わってしまうんじゃないか。圭吾くんがあの日あの瞬間にアイドルを選んだ事を後悔してしまうんじゃないか。風間圭吾くんにアイドルを選んだ事を、絶対に後悔させたくない。

アイドルでありナチュラルプリンスであってくれた17歳の男子高校生の優しい嘘を信じると決めた日から私はずっとプリンス風間圭吾くんのプリンセスです。王宮に住んでいて白馬に跨り、高貴でショコラが好きで、肉まんはダメだけどピザまんはプリンス的にセーフな優しいプリンス。

全部たらればの話です。いつかどこかのラジオで言われたようにキャラクターに心はないのかもしれません。それでも私がそう思うのであれば、それは私にとっては真実です。

 

3/5から10/20までに何度も自分に言い聞かせた「風間圭吾くんに恥じないプリンセスであるために、自分で自分を誇れる人間になろう」という言葉をもう一度胸に抱いて今は呼吸をして立って歩いて会社に行って仕事をしています。

 

そうしてそこでもう一度思ったんですが、私は確かに武道館で3年間の集大成としてのサイコー超えてる舞台を見たし、私もドリフェス!になることでダークサイドに落ちずになんとか今生きています。

でも私は3次元のDDとKFの一区切りに立ち会っただけで、2次元の一区切りには立ち会っていません。という事は2次元は一区切りが存在しないという事ではないでしょうか?

気が狂っているのでもうこの天才的な発想だけで元気になってきました。

元々接触イベントもなかったし、アプリだってDFプロの冠番組が見れなくなってしまっただけ、クロスドリームツアーのアプリを開けばいつだってライブ会場まで徒歩0分、解散だってしてない、新曲の発表はちょっと遅れてしまうけど待っていればきっといつか発表される(かもしれない)。

それって永遠に終わらないアイドルの完成形じゃないですか?

 

もう何を言っているのか自分でも分かりません。でも2次元は終わらなかった、少なくとも私の中では終わっていない。

 

Twitterの更新が休止になるタイミングでみんながそれぞれツイートしてくれた内容を何度も噛み砕いて、みんなが「また」「いつか」「これから」だと言ったその言葉を信じたい。信じるだけでは足りない、その言葉を遠い日に実現するかもしれない夢物語じゃなくて、現実にしたい。久しぶりだねって、みんなに言いたい事沢山あったよって言ってひょっこり7人が戻ってきて、年末年始もバレンタインもホワイトデーもずっとずっと一緒にいたい。

どこまでも信じていた武道館MCでの復活がなかった今でも私は「活動休止宣言して武道館でファイナルライブやってからの復活」という奇跡を信じています。そしてそれを叶えるのは私しかいない。武道館に連れて行ってもらって新しい明日に連れてきてもらったんだから、今度は私が武道館に連れていきたい。またあの武道館の客席が一番上まで綺麗に埋まって(21日はサイドの後方席だったので、客観的事実として言いますが、舞台から目立つほどではないけれど客席にいて近くから見ていると目立つ空席がいくつもあって心は痛かったです)いる姿をまた見せたい。

 

まだ心は落ち着いていないしふとした瞬間に苦しくなって泣き出してしまうし、死にたいと望んでしまいますが、同じようにふとした瞬間に私がドリフェス!だと思うし終わってないと感じて喜ぶ毎日を過ごしています。

 

いつか遠い未来にもしかしたら「ドリフェス!は終わったんだ」と言ってエールを絶やしてしまう日がくるのかもしれません。

でもまだその時ではないので、7人が、14人が帰ってこれる場所を守るためにも、そしてなにより私自身が後悔しないためにも、こう言い続けたいです。

イケるっしょ!